夢農ファーム
「文化や行事など、お母さんの味を残したいんです。」と、優しい表情で語られる神崎恵子さんは、丹波に来られる以前より、食に関わるお仕事をされていました。
転機は3・11、未来の架け橋である子どもの健やかさのために、本当に安心で安全な野菜や加工品を、製造者から消費者へ繋ぐことを責務だと担われています。
お住まいは丹波市内の最北端青垣町、山に囲まれ、水質にも恵まれた土地で、自分自身がマイナスイオンに包まれる恵まれたところに位置します。
どこへいくにも車が必要で、時間が掛かるという現実があります。
しかし、神崎さんはそんなことを気にする様子を微塵も感じさせず、この丹波を楽しまれている様子が伝わってきます。
「子育て世代に食の安全を!!」
現代社会は女性も社会出陣をされる方が多く、家庭の食卓は時短・簡単・便利を求められているのが実情です。
そんな中、週に一度でいいので、家族で囲む家庭の味を楽しんでいただけるよう、環境にも人にも優しい、未来と笑顔に繋がる食生活の提案をされておられる、神崎さん。
そんな神崎さんが責任者を勤められている「夢農ファーム」。
ここでは、丹波市内の有機栽培の朝採り野菜を箱詰めします。
加工品も、昔ながらの製法を代々受け継がれている方の物ばかりです。
食のスローライフがここにはあります。
「小豆ってね、売れないんです。手間がかかる、上手にできない、手軽に加工品が手に入る時代も影響しているんですけどね。丹波に来て農家の方から小豆をいただき、おはぎに挑戦したんですね。圧力鍋を使ったら20分で小豆が炊けたんです。自分で作ったおはぎって、本当に美味しいんですよ。びっくりしました。その驚きを味わって欲しくて、昔は茹で小豆を製品で販売していましたが、今はやめちゃいました。」
自らが体験し、いかに楽しく美味しく、伝統ある物を後世に繋いでいけるかを提案されています。
都会の生活を経て、丹波という田舎に腰を据えられた神崎さん。
四季を視覚・感覚で体感され、満喫され、清々しい表情をされています。
神崎恵子 | 夢農ファーム
<INFORMATION>
WEB SITE | http://www.yumeno-farm.com
電話番号/ 078-393-1831
兵庫県丹波市青垣町田井縄305-1
駐車場/ あり
interview / writing : Jyuka Oka